かすがい皮膚科

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TOPスタッフブログ > 掌蹠膿疱症について

スタッフブログ

Staffblog
2021.02.19

掌蹠膿疱症について

こんにちは、かすがい皮膚科です。
今回は掌蹠膿疱症についてお話します。
掌蹠膿疱症とは、手のひらや足のうらに膿みをもった小さな水ぶくれ、〈膿疱(のうほう)〉と呼ばれる皮疹が周期的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。膿疱の中には細菌やウイルスなどの病原体は入っていないため、直接触れても人に感染することはありません。

【症状】
手のひらの中央あるいは母指球部や小指球部、足では土踏まずやかかと、足縁部に小水疱や小膿疱が多発します。ときにすねや膝、肘、頭などに現れることもあります。
皮疹は小さな水ぶくれ〈水疱(すいほう)〉が生じ、できはじめは痒みを伴うことが多いです。やがて膿疱に変化します。その後乾いて黄色っぽいかさぶた〈痂皮(かひ)〉となり、角層(皮膚の最表層にあるうすい層)がはがれ落ちます。まわりの皮膚にも炎症がおきて赤くなり、角層が浮いてカサカサします。これらが混在しながら炎症反応を繰り返します。慢性的になると角質が増殖して、激しい痒みや、時には痛みを伴うこともあります。皮疹は爪甲周囲や爪甲下にも生じることがあり、爪の変形を生じる場合もあります。
また関節や骨に炎症が起きる掌蹠膿疱性骨関節症を合併することもあります。掌蹠膿疱性骨関節炎は、慢性的に経過する中で前胸部(首に近い胸のところ)に突然痛みを感じることがあり、痛みが非常に強く日常生活が困難になるほどのこともあります。

【原因】
原因や機序にはまだ不明な点が多いですが、症状が感じられない程度の扁桃炎、虫歯、歯肉炎、副鼻腔炎、中耳炎、胆のう炎などの細菌による慢性炎症があると掌蹠膿疱症を悪化させやすいともいわれています(病巣感染)。また金属(パラジウムなど)に対するアレルギーが引き金となったり、患者さんの多くは喫煙者であることが多いことから喫煙との因果関係も示唆されています。

【治療法】
皮疹に対しては、一般的にステロイド外用薬、活性型ビタミンD3製剤の外用が主となります。皮疹が頑固な場合は紫外線療法を併用します。
長期喫煙者では、禁煙が有効であると考えられています。
また、扁桃摘出術や歯科治療といった病巣感染に対する治療も有効となる場合もあります。

【日常生活での注意点】
扁桃炎や歯周病などの感染症も症状を悪化させることがあるため、手洗いうがいを行い、体調管理に気をつけましょう。
また、喫煙者はたばこを控えましょう。
手のひらや足の裏が乾燥しやすい状態のため、こまめに保湿し、かさぶたや浮き上がった皮は無理矢理はがさないようにしましょう。

掌蹠膿疱症の症状は、良くなったり悪くなったりを繰り返します。治るまでの期間は平均で3年〜7年とされています。対症療法により症状を軽くして、生活する上で支障がないようにコントロールしていきましょう。気になる症状がありましたら、診察でご相談ください。
当院ホームページにも掌蹠膿疱症について紹介していますのでそちらもご覧ください。
参考文献:新しい皮膚科学、日本皮膚科学会、皮膚科診療カラーアトラス大系

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