今回は涼しい時期にオススメの施術、CO2レーザーについてご紹介します。
炭酸ガスレーザー照射により瞬間的に皮膚表面を蒸散させ盛り上がっている病変を削り取って除去する治療法です。
周囲組織への熱による損傷が比較的少なく、治療部位だけの組織を蒸散させる作用があります。水に良く吸収される性質があり、水分の多い組織を加熱し、蒸散させたり炭化させたりします。
⚪︎適応
色素性母斑(ホクロ)、首イボ、脂漏性角化症、脂腺増殖症などです。
⚪︎施術可能時間
医師が行う施術であるため施術可能な日時が決まっております。平日の午前10:15〜12:00午後15:00~15:30です。
大きさによって施術料金は変化します。大きさの最終決定は施術当日にさせていただきます。
※混雑状況により予約時間より施術開始が遅れる場合もありますので、お時間に余裕のある日に施術予約してください。また予約時間に遅れる場合は必ずご連絡をお願いします。場合により施術をお断りする事があります。
⚪︎施術〜施術後について
施術時間は5~15分程度で短く、局所麻酔を行いますので麻酔時のチクッとした痛み以外はありません。出血もほとんどありませんが、施術後の肌は、何もなかったような皮膚になるのではなく、傷痕は残ります。レーザー治療後の炎症後色素沈着が一時的に起こる場合がありますが、通常は約3~6ヶ月で薄くなることが多いです。
ほくろの深さによっては一度で完全に取りきれないこともあり、複数回施術が必要な事もあります。ほくろは再発する可能性もある事をご理解ください。
ホクロの複数除去をご希望の場合もまずは1個のみの施術となります。実際の傷の残り方など納得の上で他の部位も施術していきましょう。小さい首イボは10個可能です。
施術終了後ガーゼと傷薬をお渡ししますので施術後から傷薬をガーゼに塗り施術部位を覆っていただきます。ある程度傷がよくなるまでは毎日ガーゼ処置をしていただきますので、大事なイベントの前は控えることをお勧めします。また、傷の確認のため、美容再診が必要になりますので、そちらも考慮して施術日を決めていきましょう。傷の状態によりさらに同じ処置を続けて頂くか、違う処置へ変更するか判断し、傷の経過をみていきます。
レーザーにて取るのは短時間ですが、施術後の傷の管理がとても大事になります。
◯注意事項
・治療は局所麻酔をおこないますので、術中の痛みはほとんどありません。まれに麻酔薬による症状(アナフィラキシーショック、発疹、かゆみ、浮腫、意識障害、血圧低下、呼吸困難など)が起きる可能性があります。
・照射後から傷薬を貼り、ある程度傷が良くなるまで覆う必要があります。
・照射後は赤みや痛みがでます。傷は残ります。
・傷は毎日泡でやさしく洗い、その後傷薬をガーゼで覆っていただきます。傷が乾いてかさぶたを作らないようにすることが大切です。
・施術後約1週間前後で傷の確認のため再診が必要になります。
・レーザー照射後、傷の凹みがなくなり、治療部位が目立たなくなるには約6ヶ月かかります(個人差があります。
・レーザー治療後の炎症後色素沈着が一時的に生じることがありますが、通常3~6ヶ月で薄くなることが多いです。(個人差があります)日焼け止めはしっかり塗ってください。
・ほくろは再発することがあります。1回の治療では取りきれない場合に起こります。深くまで照射するときずも深くなるため、CO2レーザーでは深くまで照射しません。再発した際、ご希望により再びレーザー照射をするか相談します。
◯CO2レーザーが受けられない方
・1ヶ月以内に強い日焼けをしている方
・妊娠している方。または可能性のある方
・金の糸、金製剤内服中
・光過敏症の方
・糖尿病・膠原病を有する方
・ケロイド体質の方
・他のレーザーや光治療を2週間以内に使用している方
・ピーリング・レチノイン酸・トレチノインを1か月以内に使用している方
見た目ではほくろ、イボだと思っていても、実際違う病気のこともあります。まずは皮膚科専門医に受診しましょう。是非お悩みの方はご相談下さい。
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