みなさんこんにちは。かすがい皮膚科です。
朝、晩はめっきり寒くなってまいりましたが、体調は崩されていませんか?
今回はこの時期に発症、悪化しやすい手荒れについてお話しします。
冬の季節は空気が乾燥している上、お湯を使ったり、手洗いをする回数が増えるため手荒れが起こしやすくなります。
手荒れは主婦、美容師、飲食店員、銀行員などによく見られます。
始まりは親指、人差し指を中心に指先の軽い角化、乾燥、指の指紋消失が見られます。
進行すると指全体、てのひらにも拡大していきさらに進行すると赤み、痒みを伴い、小さな水ぶくれ、ひび割れも見られるようになります。
ではどうして手荒れになるのでしょうか?
皮膚のうるおいは皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質という3つの物質によって一定に保たれます。
手、指では皮脂腺(皮脂を分泌する)が少なくそのため皮脂膜も薄くなっています。そのかわりに肌表面の角質層が厚くなっていて保護する役目をはたしています。
その角質層も頻発に水仕事をしたり、指先に様々な摩擦刺激が加わると水分が失われやすく又、厚い角質層は弾力性を失いひび割れてしまいます。
⓵刺激を避ける
綿の手袋を着用して直接刺激しないようにしましょう。
水仕事の際にはその上からゴム手袋などを着用しましょう。(直接手袋をつけるのはやめましょう)
⓶手を大切に
炊事、洗濯などの仕事を減らす工夫をしできるだけ手に負担をかけないようにしましょう。
⓷手を洗いすぎない
何度も手を洗うと症状が悪化してしまいます。手の洗いすぎには注意しましょう。
⓸お薬を正しく塗りましょう
皮膚のうるおいを与える塗り薬、またかゆみや湿疹を抑える塗り薬や飲み薬があります。
手荒れが気になる方は一度当院へ受診して下さい。