寒くなり空気が乾燥したり、暖房やお湯を使う機会も増えたりし手荒れしやすい季節になりましたね。
毎年冬になると手が荒れてしまう、という方も多いのではないでしょうか。
今回は手荒れにスポットを当ててお話ししていきたいと思います!
そもそも手荒れにはさまざまな理由がありますが、手荒れを起こしやすい状態として、
手や指の水分が失われ乾燥することで皮膚のバリア機能が低下し炎症につながってしまう事があります。
冒頭でお話しした通り、空気が乾燥しているなどの環境的な理由の他に、水仕事をよくしたり、
石鹸で手を洗う機会の多いお仕事や紙類に触れる機会が多いお仕事の方などは特に乾燥してしまうことが多いですね。
両手ではなく利き手が荒れてしまう方が多いのも、使う頻度の多い場所の方がダメージを受けやすいためです。
このように、どんな方にでも一定以上の刺激が加わることで起こる刺激性接触皮膚炎と、
特定の物質に触れる事で起こるアレルギー性の接触皮膚炎の場合があります。
辛い手荒れにつながってしまう前に、もしくは悪化してしまわないために
日常生活でできる工夫についてご紹介していきたいと思います。
①手を外部の刺激から守る
綿の通気性の良い手袋を使用していただき、直接的な刺激から手を守りましょう。
日中だけでなく夜寝ている間もつけていただいた方が効果的です。
この時、化学繊維やプラスチック手袋を使用するとかえって刺激になったり
密封されすぎたりする場合があるので、通気性の良い綿がおすすめです。
また、水仕事をする時のみ綿の手袋の上からプラスチック手袋やゴム手袋などを
使っていただく事で水の刺激からも守ることができます。
水をよく扱うお仕事の方におすすめの方法です。
②こまめな保湿
ハンドクリームで保湿をすることでお肌のバリア機能を維持しましょう。
乾燥しているように見えなくても手を洗った後などはこまめに保湿してみましょう。
ハンドクリームは無香料・無着色・低刺激性などの記載のあるものがおすすめです。
■お肌に優しいハンドクリームをお探しの方へ、当院で取り扱っているハンドクリームのご紹介です。
ノブ スキンクリームD35g 500円(税込 550円)
乾燥や肌あれを防ぎ、しっとりとしたお肌を保つ低刺激性の全身用保湿クリームです。
ワセリン配合ですが、のびがよくべたつきません。
年齢・性別を問わず使いやすい、心地よい使用感です。ハンドクリームとしてもお使いいただけます。
③手を洗う時はぬるま湯にしましょう
寒いためついつい熱めのお湯で家事をしたくなりますが、
熱いお湯は皮脂を取りすぎてしまうため乾燥につながります。
人肌程度のお湯(33〜35℃)を使うようにし、手を洗った後はハンドクリームを使いましょう。
④手荒れの原因の心当たりを考える
①〜③に加え、皮膚科の治療薬を正しく使っても改善がない場合などは、
皮膚炎を起こす原因物質に心当たりがないか考えてみるのもひとつです。
例えば植物や金属、普段使っているお化粧品やシャンプーリンス、
お仕事で使う手袋…変更できるものであれば他の物を試してみてはいかがでしょうか。
以上が日常生活でできる工夫です。
さまざまな原因で起こる手荒れ、とても多くの方が悩まされています。
気付かない習慣やお仕事で避けることが難しい事などもあると思いますがぜひお役立てください。
また、症状がある場合はぜひご受診ください。一緒に治していきましょう!