5月に入り、だんだん暑くなってきましたね!
暑くなってくると紫外線が気になり、日焼け止めを使用することが多くなってきます。そこで今回は日焼け止めによく書かれている[SPF.PA]について説明します。
[SPF,PA]日焼け止めによく書かれていますがこれが何かご存知でしょうか?
SPFはSun Protection Factorの略で、UVB に対する防御効果を表しています。UVBとは波長が短く、肌の浅いところに急激なダメージを与える紫外線。たくさん浴びるとすぐ赤く炎症を起こし、メラニンを発生させ、シミ・そばかすが濃くなる原因になります。SPFはUVB照射により翌日生じる赤みを指標にしてます。普通、夏の海岸で20分間日光に当たると、翌日赤みが出ます。なのでSPF1=20分とし、日焼け止めを塗ったことによりどれだけ効果が持続したのかを数値化したものになります。例えばSPF30の製品を規定量つけた場合、20×30=600分=10時間、紫外線を防ぐとこができるということになります。数字が大きいほどUVBを防ぐ効果が高く なり、数字が50以上になると、その性能に差がなくなり、実際的な意味を持たなくなるので、最近ではSPF50以上の場合SPF50+と表示しています。
PAはProtection Grade of UVAの略でUVAに対する防御効果を表しています。UVAとは波長が長く、肌の奥深くまで到達し、様々な影響を及ぼします。シミやしわの発生に大きく関わっているといわれています。また、窓ガラスだけでなく、薄手のカーテンなども透過してしまいます。PAは+〜+++の3段階があります。PA+:UVA防止効果がある、PA++:UVA防止効果がかなりある、PA+++:UVA防止効果が非常にある、という意味です。
選ぶ時の基準としては
日常生活、ドライブ SPF10〜20 PA ++
屋外での作業 SPF20〜30 PA +++
炎天下での作業、スポーツ SPF30〜50 PA +++
ここで気をつけなければいけないのは塗る量です。SPFやPAという値は適切な量を使用した際の数値であるため、量が少なければ当然効果がえられません。また水泳や、汗で流れたり、顔を触ることでとれてしまうことも多々あります。そのためSPFの値をそのまま信じてしまうと思わぬ日焼けをしてしまいます。
正しい使い方としては規定量、たとえば顔だとクリームタイプ製品で真珠の玉2個分位を全体にのばします。また3時間に1回くらい塗り替えるといいです。
最後に当院で取り扱っている日焼け止めをご紹介します。
・NOV(ノブ)UVミルクEX:SPF32 PA+++
みずみずしい使い心地のミルクタイプの日焼け止めです。保湿成分を配合しています。
紫外線吸収剤不使用。お湯でも落とせます。
・DRX UVプロテクトミルクN:SPF30 PA+++
保湿成分を配合した日焼け止め乳液。ノンケミカルで肌の負担が少なくさらりとした付け心地です。紫外線吸収剤不使用。洗顔料で落とせます。
・DRX UVプロテクトミルクS:SPF50 PA++++
紫外線から肌をしっかり守るための日焼け止め乳液です。紫外線吸収剤を使用していますが、カプセル化されており直接肌に付かない処方となっています。
※以上の日焼け止めは全てノンコメドジェニック(ニキビ出来にくい)です。
日焼けは単に黒くなる、赤くなる、ヒリヒリするといった影響だけではなく、シミやシワたるみの原因にもなります。また、皮膚ガンのリスクも高くなります。そのため、性別年齢問わず、紫外線の対策ができるよう日焼け止めの性能を正しく理解し使用することをオススメします。