あと数日で2024年が終わり、新しい年を迎えます。
年末年始は予定でお忙しいかたも、お家でゆっくりされるかたにも大切にしていただきたいことがあります!
⭐︎それは「睡眠」です⭐︎
わたしたち人間の身体は、睡眠中に修復します。それは肌も例外でありません。睡眠不足が続くと、その影響は肌にも大きく現れます。今回は、睡眠不足が肌に与える具体的な影響と、それを防ぐための対策について詳しく解説します。
肌を健康に保つためには、睡眠時に分泌される2つのホルモンが深くかかわっています。
1つは睡眠を促すメラトニンです。メラトニンには強力な抗酸化作用があると言われており、細胞の新陳代謝を促し活性酸素を減らすことで老化を防ぐと考えられています。
もう1つは、ノンレム睡眠時に分泌される成長ホルモンです。成長ホルモンは、皮膚のターンオーバーを促して紫外線などのダメージから回復する働きがあります。さらに成長ホルモンは、コラーゲンやヒアルロン酸など皮膚のハリや潤いを保つ成分の生成にかかわっています。
睡眠不足になると、成長ホルモンやメラトニンの分泌量が減ることが知られています。
成長ホルモンが減ると肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が溜まってしまいます。そのため、シミやくすみの原因になリます。またコラーゲンやヒアルロン酸の作られる量が減り、肌が乾燥しやすくなります。
またメラトニンの分泌がが減ると、活性酸素が増え細胞にダメージを受けやすくなるため、皮膚の老化が早まってしまいます。
睡眠不足が肌に与える影響
- 肌のターンオーバーの乱れ
肌は約28日周期で新しい細胞に生まれ変わります。このプロセスを「ターンオーバー」と呼びますが、睡眠不足によりホルモンバランスが崩れると、この周期が乱れ、古い角質が蓄積しやすくなります。その結果、肌のくすみやザラつきが目立つようになります。
- コラーゲンの生成低下
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌のコラーゲン生成を助けます。コラーゲンは肌の弾力を保つために不可欠ですが、睡眠不足になるとその生成が減少し、シワやたるみが進行する原因となります。
- 乾燥や肌荒れのリスク増加
睡眠不足は肌のバリア機能を低下させ、水分保持力を弱めます。そのため、乾燥肌になりやすく外部からの刺激による肌荒れも起こりやすくなります。
- 目の下のクマやむくみ
睡眠不足は血流を悪化させ、目元の血行不良を引き起こします。その結果、クマや目の下のむくみが目立ち、疲れた印象を与えてしまいます。
5.皮脂分泌の増加
睡眠不足そのものがストレスとなって、交感神経の働きが活発になるとホルモンが分泌されます。
このホルモンには、皮脂を過剰に分泌させる作用があります。また、角質の柔軟性を失わせて角栓の詰まりを誘発する作用があるため、これらがニキビの悪化原因となってしまいます。
睡眠不足を防ぐための対策
- 規則正しい生活習慣を心がける 毎日同じ時間に寝て起きるリズムを作ることで、体内時計を整え、質の高い睡眠を確保します。できれば7〜8時間の睡眠時間が理想的です。特に午後10時から午前2時の間は、特に大切な時間とされています。この時間帯には、成長ホルモンが分泌されることで、肌や体の修復・再生が活発に行われると言われています。この時間にどれだけ身体を休めていられるかが鍵になります。
- 寝る前のリラックス習慣を取り入れる 就寝前にスマホやパソコンを使うと、ブルーライトが脳を刺激し、眠りが浅くなります。代わりに、本を読んだり、軽いストレッチをしたりすることでリラックスしましょう。
- 栄養バランスの良い食事を摂る ビタミンCやビタミンE、良質なタンパク質を含む食品を摂ることで、肌の修復力を高め、睡眠不足のダメージを軽減します。
- 十分な水分補給
体内の水分バランスを保つことで、肌の乾燥を防ぎ、代謝を助けます。
- 昼間の適度な運動
運動は血行を促進し、夜の深い眠りをサポートします。ただし、激しい運動は寝る2~3時間前までに済ませましょう。
まとめ
睡眠不足は肌の健康に大きな影響を与え、美肌を保つ上で大きな障害となります。規則正しい生活習慣や適切なケアを心がけることで、肌のトラブルを予防し、健康的な美しさを維持することができます。「肌は睡眠の鏡」とも言えるほど、肌と睡眠は密接に関わっています。十分な睡眠をとり、心も肌も健やかな毎日を過ごしましょう。
年末年始はイベントや忙しさで睡眠が不足しやすいです。睡眠不足は免疫力の低下も招き風邪などひきやすくなりがちです。お肌だけでなく身体も元気に過ごすため、睡眠を大切に過ごしていけると良いですね!
最後に、みなさま良い年末年始をお迎えください。