ビタミンAについて
当院で大好評をいただいているスキンケアシリーズ“ゼオスキン“、“エンビロン”でよく耳にするビタミンA!!美肌のためには必要な成分と言われていますが、皆さんはどんな働きがあるかご存知ですか?今回はビタミンAとお肌の関係についてお話しさせていただきます。
皮膚の老化のうち約20%は自然の老化、残りの80%は『光老化』と言われています。光老化は、しみ・たるみ・しわなどのすべての肌の老化の原因となっています。光老化の要因には、紫外線とフリーラジカル(活性酸素)が深く関わっています。光老化は自然の老化とは違い『予防』と『補修』をしっかりすることで防ぐことができます。(光老化については、2021.4.9のブログで詳しく説明していますの参考になさってください)
まず『予防』は、日焼け止めを塗ること、抗酸化物質を補給することで、紫外線・フリーラジカルから皮膚を守ります。
つぎに、ダメージを受けた肌の『補修』に必要になるのがビタミンAです。ビタミンAはダメージを受けた肌を修復し本来の美しい肌へ導くことができます。
ここからはビタミンAの肌への働きについて詳しく説明します。
①シミの対策
・紫外線のダメージによりメラニンを作りすぎてしまう
→メラニンのコントロールをし、シミを改善する
・紫外線などさまさまな原因により肌のターンオーバーが遅くなりメラニンの蓄 積によりシミが目立つ様になる。
→表皮の細胞を増殖させ、お肌のターンーバーを促進する事で、表皮内の メラニンをの排出を促す
②シワの対策
・紫外線による真皮内の線維芽細胞がダメージを受けることでコラーゲン・ヒアルロン酸が減少しハリがなくなる。
→ビタミンAの働きで自らのコラーゲンやヒアルロン酸を作り出しハリ・弾力を改善
③ニキビの対策
・皮脂分泌の過剰や代謝が悪くなり毛穴がつまりニキビができる
→過剰な皮脂を抑え代謝を正常化し毛穴をつめりにくくしニキビの出来にくい肌へ導く
④乾燥や敏感の対策
・皮膚を厚くしバリア機能を正常化する事で保水力が高まる
・潤い成分が少ない肌
→線維芽細胞へ働きかけヒアルロン酸を増やし内側からうる多いのある肌へ導く
ビタミンAは毎日浴びる紫外線により破壊され減少していましまいさまざまな肌トラブルを引き起こします。そのため、ビタミンAを肌へ蓄積しておくことが大切となります。ビタミンAは肌の表面から浸透させる方法とビタミンAを含んだ食品やサプリを摂取し体の中からケアする方法があります。
体に補給するためには食べることも大切ですが、塗るケアで着実に肌へ届ける事がより効果的と考えます。しかし、塗るケアでは注意が必要なことがあります。
みなさんは、『レチノイド反応』という言葉を聞きたことがありますか?
これはビタミンAが不足している肌へ急にビタミンAを補給する事で起こる反応です。症状は、赤み・火照り・かゆみ・皮めくれ・ニキビなどです。決して毒性反応でもアレルギー反応でもありません。皮膚がビタミンAに慣れるに伴い症状は落ち着いていく事が多いです。しかし、場合によっては肌あれを起こしているにもかかわらず、レチノイド反応と自己判断しトラブルを起こす可能性があります。そのため、皮膚科など皮膚に精通した医療機関で指導を受けながらビタミンAを取り入れていくことが大切です。
また、製品によってビタミンAの配合濃度が違います。一概にビタミンAと言っても、肌への浸透性を高めるため、成分を安定させるためにビタミンAの形態も異なります。そのため、成分の一覧にはビタミンAとは表記されず、パルミチン酸レチノール・酢酸レチノール・レチノール・レチノイン酸などと表記されます。
このようにビタミンAの濃度と形態の違いによって、製品の使用方法が大きく異なります。お肌のためになるビタミンAを上手にお肌に取り入れるために、必ず医師の診察にて個々にあった製品をしようすることが大切です。
ビタミンA配合の製品にご興味がお有りの方はぜひ一度美容の診察にお越しください。