こんにちは。かすがい皮膚科です。
今日はこれまでに何度かブログに登場しています、手荒れについてお話をしていきます。手荒れは、冬季に特に悪化しやすい疾患です。まさにこれからの季節ですね。
また、それに加え今年は厚生労働省が『新しい生活様式』の実践例として、「家に帰ったら手や顔を洗う」「手洗いは30秒程度かけて水と石鹸で丁寧に洗う(手指消毒も可」「まめに手洗い、手指消毒」と、手指衛生に関する内容をいくつか公表しており、個人が感染予防として取り組んでいる状況です。手荒れの悪化になりかねませんが、これからの季節は新型コロナウイルスに加えインフルエンザや風邪の予防にもとても重要であり、排除することはできません。
そこで、手荒れの予防についてとハンドクリームの塗り方についてご紹介していきたいと思います。
☆手荒れとは、
なんらかのものに触れて起こる湿疹のことで、『手湿疹』とも呼ばれます。かゆみ、ヒリヒリ感を伴う炎症により多くの方が苦痛を感じ、かゆくてかいてしまうことでさらなる悪化を引き起こします。
☆かゆみとは、
手の洗いすぎやアルコール消毒で皮膚のバリア機能が低下すると、皮脂や潤いがなくなり、わずかな刺激でもかゆみを感じやすくなります。かゆみの多くは「ヒスタミン」という体内の物質が原因で引き起こされると考えられています。皮膚の表面が外から刺激を受けたり、体内で生じたアレルギー反応によってヒスタミンが放出されたりすると、刺激によってのびた神経線維がこれらを受け取って、かゆみを感じます。このヒスタミンが関係するかゆみは、抗ヒスタミン薬の内服で和らげることができます。
☆手荒れの予防と対策
・手洗いはぬるま湯を使用する。
・手を洗った後にぬれたまま放置すると、手荒れの原因になるため、乾いたタオルでしっかり と水分を吸う。
・水に触れる機会が多い時には、綿の手袋をした上にかさねてゴム手袋を装着する。
・保湿剤によるスキンケアを行う。
※有効的なハンドクリームの塗り方
①指先、爪周りにクリームをとり、円を描くように親指の腹でなじませる。
②指の間にもクリームをなじませる
③指全体を1本ずつ逆手で包み込む
④両手の甲を重ねて甲全体になじませる
⑤手の側面や手関節部に広げる
①〜⑤を1日に4回以上強く擦るのではなく、皮膚にのせるように優しく塗りましょう。
以上のように、ポイントは適切な手袋の着用とスキンケアによる皮膚の保護です。
手湿疹による苦痛な症状を起こさないために、また悪化させないようにするためにも実践してみてください。
なお、苦痛な症状でお悩みの方は、お薬の外用・内服など治療法がありますので、1人で悩まず受診してみて下さいね。
最後に、当医院で取り扱っているハンドクリームをご紹介します。
『NOV スキンクリームD』 35g 500円(税別)
保湿成分がお肌に浸透し、潤いを閉じ込めることでお肌をしっかり守ることが特徴です。
(ワセリン・スクワラン・ヒアルロン酸Naを配合)
スタッフからは、ベタつかない・匂いがない・伸びが良い・効果が持続するとの感想があがっています。
小さなサイズのため携帯にも便利です。手洗いの後の保護に、手湿疹の予防にハンドクリームを使用してみてください。ハンドクリームを使用する習慣のなかった方にもぜひ『新しい生活様式』として取り入れていただきたいと思います。