お悩みの種、ニキビあとが気になるよ~。 どんなことをするの⁇
~梅斗くん、梅美さんの巻~
ニキビは早期診断、早期治療によりニキビ瘢痕を残さないことが大切です。治療をせず、炎症を伴ういわゆる小さな赤ニキビがさらに進行すると膿疱(膿を持ったニキビ)になります。そしてさらに炎症が広がり毛包壁が破壊され、膿腫、皮下膿瘍が形成されます。これらが繰り返されるとニキビ痕として残存してしまうことが多々あります。ニキビ痕は、①赤み(炎症性紅斑)や②炎症性の色素沈着が残ってしまったり、③肌表面がクレーターのようにデコボコしてしまう(萎縮性瘢痕)があります。ニキビ痕は保険治療で完治は難しいです。。これらのニキビ痕の美容治療について、よく皆様にお問い合わせを受けますのでご紹介します。
事例① 梅斗くん 高校2年生
【お悩み】中学生になったころからニキビができ始めました。ニキビは増えたり減ったりをくり返していましたが、ここ 1年くらいはずっとニキビができていて、最近は額や頬の赤みが目立ち、見た目が気になるようになりました。ニキビは前に薬で治療していた事があるけど、乾燥して少しヒリヒリする事もあり使いづらかったのでやめてしまいました。美容治療で何かできることはありませんか? 大学生になるまでに綺麗にしたいです。
【診断】尋常性痤瘡(ニキビ)、炎症性紅斑、炎症後の色素沈着
【提案】ケミカルピーリング 、クールビタミントリートメント、Vビームレーザーフェイシャル
【カウンセリング】未成年の場合は親権者も一緒にカウンセリングを受けていただきます
・ケミカルピーリングは、お顔の表面に薬剤を塗布し、肌の古い角質を とり除くことで肌のターンオーバーを改善することが期待できる治療です。 ターンオーバーを正常化することで角質にあるメラニンが少しずつ排出され、しみのできやすい肌を改善する効果があります。また毛穴に詰まった角栓も取り除き、ニキビの予防・治療効果、肌質改善、くすみや毛穴の引きしめにも効果があります。薬剤でピリッとした刺激を感じることがあります。2~4週間隔で施術を重ねるとより効果的です。
・クールビタミントリートメントは、美肌に必須の〈ビタミンA〉(お肌のダメージを回復し ターンオーバーを促進させる)と〈ビタミンC〉(活性酵素をとり除き、コラーゲン生成を促進させる美白作用)を同時に取り込む施術です。皮膚にはバリア機能がありお肌の上から美容成分をぬっても奥深くに届けることは困難です。 そこで電流の力で奥深くに届けることでお肌のくすみやキメを整え、明るい肌へと導きます。単純塗布に比べ、約4倍以上の浸透効果があります。お顔全体にパックをのせ、微弱な電流を流します。痛みは全くありません。 2~4週間隔で施術を重ねるとより効果的です。
ピーリングとクールビタミントリートメントは同日施術も可能で、相乗効果も期待できます。
・Vビームレーザーは、595nmの波長のレーザー光が血液中の酸化ヘモグロビンに吸収されやすい特徴を生かし表在性の毛細血管を破壊させるので、赤ら顔・炎症による赤み・ニキビ痕の赤みに適したレーザーです。 また表在性のメラニンにも反応するため、くすみを取り美白効果も期待できます。1ヵ月ごとに3回以上の施術をおすすめしています。
【予約した日に施術】予約時間の15分前に受付をすませて下さい。パウダールームにご案内しますので先に洗顔をお願いします。その後レビューという肌診断機でお写真をとります。後日、皮膚の状態を比較できるようにしています。
・ピーリングは、薬剤をお顔全体に塗布します。刺激がなければ5分間おき、その後ふきとり、冷水で洗顔していただきます。冷たいガーゼで数分間冷却していきます。
・クールビタミントリートメントは、コットンでふきとりをした後に、はけを使ってお顔全体に ビタミンA・ビタミンcを含むジェルを塗布します。その後アルジネートマスク(パック)をのせていきます。パックは鼻穴をさけてお顔全体にのせますが、 呼吸が苦しい方は口部分はさけて、 また閉所恐怖症の方はまぶたをさけてのせることも可能ですので、ご要望をお伝え下さい。その後微弱な電流を20分間流していきます。終了後はパックをはがしクリーム・日焼けどめを塗ります。
・Vビームレーザーは「輪ゴムではじかれる」程度の痛みがありますので、1回目の施術で痛みを強く感じられた方は 2回目以降は麻酔クリーム外用も可能です(麻酔が効くのに30分程お待ちいただくので、使用される場合は予約時間の45分前に来院していただきます) 。お顔全体にレーザーをあてていきます。照射時間は15分程です。レーザー照射後~数時間、2~3日程は、赤くなったりひりひりした痛み、 腫れぼったい感じがすることがありますが、保冷剤などでクーリングすると軽減できます。
保湿、日焼けどめをぬってからお帰りいただきます。
【再診】肌トラブルがなければ次回ご予約日にご来院ください。何か不安なことがある場合、医師からの指示がある場合は受診日に診察のご予約をおとりください。
事例②梅美さん 20代 女性
【お悩み】学生の頃はよく大きなニキビができていました。最近はニキビは落ち着いてきたけど、頬のあたりがその後ずっと凸凹しています。来年結婚式があるので少しでも綺麗になりたいです。
【診断】痤瘡後萎縮性瘢痕(ざそうごいしゅくせいはんこん)
【提案】フラクショナルレーザー
【カウンセリング】当院には3種類のフラクショナルレーザーの機械があります。梅美さんの場合は、ニキビ痕の凹凸に対して行いますので、アイコンフラクショナルレーザーで照射していきましょう。効果と肌の反応をみて、必要があればコアフラクショナルレーザーもご提案します。
アイコンフラクショナルレーザーはダウンタイムが少ないものの、効果の面では他のフラクショナルレーザーと遜色ありません。1,540nmという長波長によって肌の深部まで照射することができる上に、特殊な構造のXDレンズを皮膚に押しつけるようにして照射するため、より肌の奥までしっかりと照射することができます。施術後は、赤みや腫れが2.3日続くことがあります。場合によっては、小さなかさぶた状態になりますが、無理にはがさないでください。肌が乾燥しやすい状態になっているため充分保湿してください。また日焼けには十分に気を付けてください。なお、施術当日からお化粧をすることも可能です。
【予約した日に施術】予約いただいた時間の15分前には受付を済ませてください。パウダールームにご案内しますので先に洗顔をお願いします。その後レビューという肌診断機でお写真をお撮りし、後日皮膚の状態を比較できるようにしています。ベッドに横になっていただき、照射します。その間目元はゴーグルで覆い保護します。注意事項を再確認し、ご自身で保湿と日焼け止めを塗ってご帰宅です。ここまでで約30分程度かかります。
【再診】照射後、問題がなければ次回のご予約日にご来院ください。何か不安なことがある場合、医師からの指示がある場合は受診日に診察のご予約をおとりください。
※実際のカウンセリングでは、使用機器について・副作用・所要時間・費用などをお伝えし、実際の症例写真もお見せすることができます。質問にもお応えしています。ご予定が分かればカウンセリングの日に施術予約をお取りすることも可能です。
梅斗くん、梅美さんの事例からニキビ痕に関する美容施術について想像していただけたでしょうか。ニキビは90%以上の人が経験する身近な病気です。特に思春期にできることが多いため、「青春のシンボル」「成長の過程の一つ」というとらえかたをされがちですが、事例のように痕が残ることもあり患者さんにとっては大きな苦痛となります。ニキビ痕の美容治療方法は、選択肢がいろいろあるため、治療方法に悩まれる方も多いと思います。私たちは患者さんが安心・納得して治療に臨めるようお手伝いさせていただきます。美容治療で、少しでもお悩みが解決できたら嬉しいです。気になる方はご相談ください。