今回当院で働く看護師がどのような仕事をしているのかを解説していきます。
病院やクリニックにはたくさんの診療科がある中、看護師は働く科によって身に着ける知識や技術が変わります。
当院で初めて皮膚科の仕事に携わるスタッフも多く、働く前は皮膚科のクリニックでの仕事内容が分からず心配や不安があったようです。そこで改めて当院で働く看護師の仕事についてまとめてみました!
1⃣患者さんの問診
診察室で医師の診察前に患者さんの皮膚状態を観察し、既往歴や症状の問診を行い診察の準備をします。患者さんの症状や日常生活などについてお聞きします。皮膚科の疾患は日常生活の習慣などにより症状が変化することが多いため、しっかりとお話を伺うことで症状のコントロールに繋がるヒントはないか確認します。
2⃣治療や検査の介助
手術やレーザー治療・皮膚生検の際、医師の補助をします。治療や検査がスムーズに進行するように介助を行い、患者さんの状態観察を行います。患者さんの不安が少なく暗線に処置が行われるように注意を払います。
3⃣外用方法の指導・軟膏処置
当院では実際に処置の方法をお伝えしながら実施し、患者さんが自宅でも同じことができるようにサポートしています、また、肌の清潔さを維持し、適切な治癒を促すためのスキンケア指導も行います。
小児皮膚科もあり、お子さんの受診も多いため、ご家族に日常生活のアドバイスやお子さんのスキンケア方法等の情報を提供します。外用薬は疾患により種類や使い方が異なるため、正確な薬の知識を持つことが必要です。また、皮膚疾患に関する知識や予防方法、治療についてのアドバイスも行います。
4⃣患者さんへの疾患説明・指導
近年では、アトピー性皮膚炎の治療である生物学的製剤やJAK阻害剤が増えてきています。また、当院は日本皮膚科学会の分子標的薬使用承認施設であるため乾癬・掌蹠膿疱症の生物学的製剤での治療も行っています。注射剤や内服薬の説明や在宅自己注射指導も行っています。
様々なパンフレットやツールを用いて、患者さんが視覚的にもわかりやすいように心がけています。年齢や患者さんの背景にも考慮しながら、その方一人一人に合わせた説明や指導をすることで治療の継続をサポートします。
5⃣患者さんへの心理的サポート
皮膚科の疾患は症状の多くが目に見えるため、患者さんの自尊心や心理に悪影響を与える場合があります。看護師は患者さんの感情を理解し、励ましやサポートを提供することで患者さんが安心して治療に取り組めるように支えます。
6⃣クリニックの運営サポート
薬品の在庫や医療機器の管理、器具の消毒や清掃、資料作りなどクリニック全体が円滑に運営できるようにサポートします。特に患者さんの目に直接入る掲示物は、わかりやすくポイントを絞って作るなど工夫して作成しています。
7⃣美容皮膚科の業務
当院は美容皮膚科もありますので、美容皮膚科の知識や技術を勉強でき、美容施術の技術を習得できます、イオン導入やレーザー機器を扱うなど、一般病院やクリニックでは経験できないことが多くあります。何より、施術を受けられた患者さんが綺麗になり喜んで下さることはとてもやりがいを感じます。
そして、美容についての多くの知識が身につくため、正しいスキンケア方法が身につき、入職後に肌の状態が改善するスタッフも多くいます。ゼオスキンなどのドクターズコスメの取り扱いもしていますので、より深く一つ一つの成分について学ぶことができます。
また、当院では研修参加のサポート体制があり、日本皮膚科学会総会への参加や院内研修・勉強会などで常に新しい情報を取り入れることができます。さらに皮膚科看護を深めるための個々への資格取得支援もあり、日本皮膚科学会認定の皮膚疾患ケア看護師を取得し3名在籍しております。定期的に研修報告会や勉強会を開催し、知識の共有をはかっています。
皮膚科看護に興味のある方、皮膚科クリニックでのお仕事を考えておられる方の参考にしていただければ幸いです。
なお、当院では入職希望の方に院内の様子を気軽に見ていただける、オープンクリニックを随時開催しております。HPの採用ページにありますエントリーフォームよりお申込み可能ですので、ご希望の方は是非お申込みください。