１２月に入り、寒さも身に染みてきました。冬本番ですね！
最近しもやけの患者さんも例年通り増えてきました。
今日は、しもやけ（凍瘡）についてお話しします。
しもやけ（凍瘡）とは、寒さや冷えなどが原因で血行が悪くなり生じる炎症です。
特に、手足の指先に起こりやすいです。また、外気に触れている頬や鼻、耳等にも症状が出やすいです。
細い血管が集まる体の末梢部で炎症が見られ、皮膚が赤く腫れたり、むずがゆくなったりするのが特徴です。

【原因は？】
気温が５℃前後の環境や、１日の気温差が激しい時に起こりやすいのが特徴です。
昼夜の温度差や、屋内と屋外の気温差に注意してください。

【予防法は？】
できる限り保温に努めましょう。長時間、手足や顔などが寒い環境にさらされるのを防ぎましょう！
５本指ソックスもおススメですよ！
血行を良くするために、マッサージやストレッチなどをしてみるしてみるのもいいでしょう。
しかし、急に温まると赤みや痒みが出てしまうので激しい気温差には気をつけてください。
寒いところから、急にコタツに入るなどする行為はやめましょう。

【治療法は？】
外用剤：ビタミンＥ製剤
血行を良くして、症状を改善します。通常、１日１～数回適量を患部に塗ります。必ず指示された使用方法を守って下さい。
開封後は密封して、乳幼児や小児の手の届かないところで光を避けて１５℃以下で保管してください。

内服薬：漢方薬
血液の循環を改善し、体を温める作用があります。
冷えによる痛みを取る働きがあり、手足の冷えに伴って悪化するような下腹部痛、腰痛、頭痛等にも効果があります。

しもやけ（凍瘡）にお悩みの方は、ひどくなる前に一度受診されることをおススメします。
家族性、なりやすい方もみえます。毎年なる方も多いです。
毎日の通学で、外気に触れている時間の長いお子様などもなりやすいので、気をつけてください。