こんにちは、かすがい皮膚科です。今回はシワについてお話します。
年齢とともに気になりだすシワ…。その原因いくつかあります。
①加齢による肌の弾力低下
加齢とともに肌の弾力を保つヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなどが減少しシワにつながります。
②加齢による乾燥
加齢とともにヒアルロン酸やセラミドなどが減少し、肌の水分保持力が低下します。そのため肌が乾燥することでシワができやすくなります。
⓷気温や湿度の低下による乾燥
気温や湿度が低下すると、皮脂腺の働きが低下することで潤いをたもてなくなります。そのため角層内の水分が蒸発し、乾燥状態になることでシワにつながります。
⓸光老化
光老化とは、紫外線の影響で肌が老化する現象です。またコラーゲンやエラスチンが破壊されることで肌の弾力が失われ、垂れることでたるみジワができます
私たちの顔は骨・筋肉・皮下脂肪(皮下組織)・真皮(皮膚)・表皮(皮膚)の5層から成り立っています。シワやたるみは皮膚の表面だけで起きていると思われがちですが、実はこれらのすべての層が関わっています。加齢とともにそれぞれの層に変化が起き、シワやたるみを作っているのです。
骨→骨密度が減少して、骨が小さくなったり、縮むことによってたるみができる
筋肉→繰り返し表情を作ることによって表情ジワができる
皮下脂肪→皮下脂肪の量の変化や位置の移動が起こることによってたるみができる
真皮・表皮→皮膚の弾力の低下と太陽光線による光老化によってシワができる
そして、シワには原因によって種類があります。
①加齢とともにできる〈たるみジワ〉
目下のゴルゴライン・ほうれい線・マリオネットラインなど
年を重ねると顔の骨や皮下脂肪が減少し、たるみができます。そのたるみによって起こるシワが〈たるみジワ〉です。〈たるみジワ〉は表情の変化と関係なく深く刻まれます。
➁表情を作るときにできる〈表情ジワ〉
おでこの横ジワ・眉間の縦ジワ・目尻のシワ(笑いジワ)・あごのシワ(梅干しジワ)など
顔の筋肉を動かすことでできるシワを〈表情ジワ〉と言います。〈表情ジワ〉は慢性化することで刻みジワになってしまいます。
これらのシワはまず予防していただくことができます。
①乾燥によるシワ(たるみジワ)
潤いでハリのある肌をもたらす、日々の保湿ケアが大切です。自分の肌にあった化粧水、乳液、クリームを塗り乾燥しない肌を目指しましょう。
➁紫外線によるシワ
UVケアと内側からのケアをしっかりしましょう。紫外線は、シワだけでなく肌の老化の原因でもあります。日焼け止めの使用や、日傘の使用などしっかり紫外線対策をすることで若々しい肌を保ちましょう。
⓷表情ジワ
保湿ケアで肌の柔軟性を保つことはもちろん、眉をひそめた時にできる眉間のシワや、目を細めた時にできる目尻・目下のシワなど無意識のうちにしてしまう表情の癖にも気を付けましょう。
当院でのシワの治療法はシワの種類や、原因によって様々です。
お肌にあった化粧品を提案させていただく他、紫外線対策の日焼け止めもいくつか取り揃えております。
また、シワの程度によってはレーザー治療を行ったり、コラーゲンサプリのご提案、表情ジワには特に効果のあるボトックス注射などの治療方法もあります。ボトックス注射とは、筋肉の動きを弱める作用を持つボツリヌストキシンを注入し、表情を作ったときにお顔にできるシワを改善する治療です。
シワの治療をご希望の方は一度美容診察へお越しください。レーザー治療やボトックス注射などの効果や副作用なども含めてカウンセリングをさせていただきます。午前中の診察がおすすめですので、ぜひお越しください。