こんにちは かすがい皮膚科です。
本日は、最近当院でも多くの方が受診されている帯状疱疹についてお話しさせていただきます。
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により起きるウイルス感染症です。
原因は、幼少期にかかった水痘のウイルスが体の中の神経節に長い間潜伏し、体力の低下・ストレス・過労・病気・老化などの要因により免疫力が低下することで再活動をはじめ発症すると言われています。
典型的な症状は、まず左右どちらか片側に神経痛(チクチク・ピリピリ・ズキズキとした痛み)を感じ、徐々にその部位に赤み赤み、水ぶくれが帯状に現れます。その後かさぶたになり、約3週間で皮膚症状は治癒していきます。皮膚症状の改善に伴い痛みも軽快することが多いですが、時に痛み、痛み、感覚異常が残ることもあります。帯状疱疹後神経痛といいます。
治療は、まず抗ウイルス薬の内服をします。抗ウイルス薬は効果が出るまでに2~3日かかります。自己判断で休薬せず指示通り内服してください。水ぶくれ、ジュクジュクした皮疹には外用薬貼り、ガーゼで保護します。
痛みに対しては痛み止めの内服をして疼痛コントロールをします。帯状疱疹の痛みは冷えると悪化します。患部を冷やさず、出来るだけ温めて血行を良くしましょう。
帯状疱疹が他の人に移ることはありません。ただし水痘にかかったことのない周囲の人には水痘を発症させる可能性があります。できるだけ接触しないようにしましょう。
もし帯状疱疹になってしまった場合はすみやかに治療を開始し、生活面では十分な睡眠・栄養をとり、安静を心がけるようにしましょう。
また当院では帯状疱疹ワクチンの接種を行っています。対象は50歳以上の方となります。ご希望の方は診察へお越しください。
連日の猛暑で体調を崩される方が多い時期です。少しでも疑わしい症状があれば早めに受診しましょう。