こんにちは、かすがい皮膚科です。朝晩はすっかり涼しくなり秋を感じますね。
今回は秋の花粉症についてお話しします。つらい鼻炎や皮膚炎を引き起こす花粉症は、スギやヒノキの花粉だけではなく、一年中様々な植物の花粉が飛散しています。
秋になると鼻炎やくしゃみが出る、目のかゆみがある、皮膚のトラブルが増える人は秋の花粉症かもしれませんよ。
秋に多い花粉は夏の終わりごろから10月にかけて飛散しています。
【花粉の種類】
ブタクサ
ヨモギ
カナムグラ
イネ科の植物
【花粉症の対策】
一番の対策は原因植物に近づかないことです。秋の花粉症を引き起こす植物の多くは雑草です。スギやヒノキのような樹木とは違って遠くまで飛ぶことはなく、飛距離はせいぜい数メートルと短いので、近づかないことで症状はずいぶん緩和できます。
・マスク・メガネ:吸い込む花粉の量を減らし、目や鼻の症状を少なくさせ
る効果が期待できる
・うがい:のどに流れた花粉を除去します
・洗顔:外出から帰ってきたら洗顔を行い、顔についた花粉を落としましょう
・服装:外出時は花粉の付きにくいツルツルした素材の服を選ぶと良いです。外出から帰ってきた際や、洗濯物を取り込んだ際は、衣服の表面についた花粉をよく払いましょう。
・帽子:髪の毛に花粉がつくのを防ぎましょう。
【花粉皮膚炎】
花粉に触れる事で引き起こされる皮膚炎で、皮膚が赤くブツブツ腫れる、皮膚がかゆくなるなどの症状を引き起こします。特に顔、瞼、首などの花粉が触れやすい部分に現れる事が多いです。泡の石鹸で優しく洗い、保湿をしっかりしてバリア機能はを高めましょう。
くしゃみや鼻水といった花粉症の症状は風邪の症状にも似ている為、はじめは自分が花粉症だと気づかない人も多くいます。しかし、症状を抑えるには早めに花粉症に気づいて対策することが大切です。
当院では、症状があり希望の方にはアレルギー採血も実施しております。自分のアレルギーを把握することで、事前に内服を開始したり対策をとることができます。気になる方は診察の際にお声がけ下さい。