子育て中のママさんやパパさんのお悩みのひとつが「お子さんの肌トラブル」ではないでしょうか。子どもの皮膚は大人の皮膚よりも薄く、デリケートなので、些細なことで肌トラブルが起こりやすいです。当院でも子どもの肌トラブルで来院される方が多く、日々のスキンケアについてアドバイスをさせていただいております。今回は事例を通して、お子様のスキンケアのポイントをいくつか紹介させていてだきます。
事例:梅美さん 20代 女性
ニキビ痕の治療後、無事に結婚式を挙げる事ができた梅美さん。その数年後、子宝にも恵まれ、可愛い男の子「梅太郎くん」を出産し、新米ママとして毎日パパと共に育児に奮闘しています。
産院では子どもの顔を洗う時にはガーゼで拭き取るよう指導されたため、沐浴時には洗顔料を使わず、ガーゼの拭き取りをしています。入浴後は、髪の毛をタオルドライし、小児科で処方された保湿剤を顔や体にも塗って保湿を心掛けています。夜間は冷えるので、多めに服を着せて寒くないように気をつけています。
毎日、沐浴や保湿などのケアを欠かさずしていますが、顔も体も全体的にかさかさしていて、入浴後に赤い湿疹が出てくるのが心配で、皮膚科を受診しました。
【診断】乳児湿疹
【指導・助言】
*お風呂*
一般的な沐浴ではガーゼでお顔を拭き取りますが、実はそれはNGです。赤ちゃん用の泡ソープを使用して、手でお顔も優しく洗いましょう!お湯だけや沐浴剤のみでの洗浄はしっかりと汚れを落としきることができませんので、しっかり泡で洗いましょう。
洗った後は優しい水圧のシャワーでお顔も体も洗い流してあげましょう。お顔にお湯をかけるのが心配な方もみえますが、赤ちゃんも徐々に慣れていきます。赤ちゃんだけでなく、幼稚園や小学生でも洗っていないお子さんも多いので、洗う習慣をつけましょう。
赤ちゃんは皮脂の分泌も多く、ニキビ(新生児ざ瘡)や脂漏性皮膚炎ができたり、乳児湿疹ができたりするので、洗剤で洗って皮脂や汚れをとってあげることが大切です。乳児湿疹は半年くらいまで続きますが、両親がアトピーの場合や、アレルギーのある子はこじれる場合があります。おうちでのスキンケアがまず大事ですが、皮膚科専門医のクリニックへ受診することをおすすめします。
お風呂の後は柔らかいタオルで抑えるように水分を拭き取ります。ゴシゴシしません。赤ちゃんでも髪の毛がしっかり生えている子はドライヤーでしっかり乾かしてあげてください。
*保湿*
お顔も体もお風呂から出たらなるべく5分以内に保湿をしてあげます。保湿は朝・夕だけでなく、乾燥していれば日中もこまめにします。基礎化粧品と同じで、ただ保湿をすれば良いという訳ではなく、適した保湿剤で使うことも大事です。当院では赤ちゃんから使っていただける保湿剤を取り扱っております。ヒルドイドが合わない方やお顔の保湿にはこちらの商品をおすすめしております
〈当院おすすめの保湿剤!ADパーフェクトバリアの特徴〉
・水分の蒸発を防ぐ「ワセリン」
・潤いを与える「グリセリン」
・天然由来の乳化剤「レシチン」
を配合しています。ボディミルク(かお・からだ用乳液)とヒアルロン酸W配合のフェイス用(かお用乳液)があり、どちらも無着色・無香料・アルコールフリー・低刺激性・ノンコメドジェニックテスト済みで小さなお子様から大人までご使用いただけるお肌に優しいクリニック限定販売の保湿剤です。ロート製薬研究所が行った肌水分量の変化では、潤いが8時間続いた結果も出ています。
◎ADパーフェクトバリアボディミルク 1980円(税込)
シンプル処方で全身に使えます
◎ADパーフェクトバリアフェイスミルク 1980円(税込)
ヒアルロン酸W配合。お化粧前に使える。サラサラの使用感。
購入希望の方はテスターコーナーなどに設置してある購入希望用紙をご記入いただき、受付に診察券とともにお出しください。サンプルなどご希望の方もお気軽にスタッフまでお声かけ下さい。
*おようふく*
寒い時期になると、ついつい厚着をしてしまいがちですが、子どもは大人よりも汗っかきです。肌着は綿素材のものでタンクトップor半袖+長袖のシャツで十分です。気温に応じて、上着や掛け物で温度調節をしますが、できるだけ薄着を心がけましょう。
夏場は肌着はなしで、シャツ1枚でよいです。なるべくセパレートタイプにし、汗をかいたらこまめに着替えさせてください。
*おむつ*
通気性がよく、サイズがあったものを選んでください。排泄後はこまめに交換し、なるべく尿や便が付着する時間を短くしましょう。お尻拭きでごしごし擦らないことも大切です。
3歳までになるべくきれいなお肌で過ごすことが大切です。是非スキンケアにも着目して正しいケアをしてあげてください。お困りの際は皮膚科専門医にご相談下さい。