赤ちゃんのスキンケアについてお話しします。
今現在子育て真っ最中のお母さん、お父さん毎日の育児ご苦労様です。
たくさん泣いて大変なのことも多いと思いますが、それ以上に喜びもたくさんあると思います。
かわいいお子様がより快適に過ごせるように、日々のスキンケアについてこの機会に考えていただくのはいかがでしょうか?
これからご出産を控えられているご両親にもお役に立てる情報だと思います!
➀おふろ
まず、沐浴について。
一般的な沐浴ではガーゼでお顔を拭き取りますが、実はそれはNGです!!
赤ちゃん用の泡ソープを使用して手でお顔も優しく洗いましょう!
関節部分や首回りは汗やアカがたまりやすいので、手をひねるようにしてしっかりと洗います。
お湯だけや沐浴剤のみでの洗浄はしっかりと汚れを落とし切ることができません。泡で洗いましょう。
洗ったあとは、優しい水圧のシャワーでお顔も体も流してあげましょう。
お顔にかけるのが心配な方もみえます。はじめは泣くかもしれませんが、そのうちに慣れてきます。お顔を泡で洗っていないお子様が非常に多いです。赤ちゃんだけでなく、幼稚園や小学生も洗っていないこともあります。頑張って洗う習慣をつけましょう。
赤ちゃんは皮脂の分泌も多く、ニキビ(新生児ざ瘡)ができたり、乳児湿疹ができるのでしっかりと洗って皮脂や汚れをとってあげることは大切です。
乳児湿疹は半年くらいまで続きますが、両親がアトピーであったりアレルギーのある子はこじれる場合があります。おうちでのスキンケアがまず大事ですが、皮膚科専門医のクリニックへ受診することをおすすめします。
お風呂のあとは、柔らかいタオルで抑えるように水分を拭き取ります。ゴシゴシしません。
赤ちゃんでも髪の毛がしっかり生えている子はドライヤーも必ずしてあげましょう。
そのあとは、保湿します。お顔も体もお風呂から出たらなるべく5分以内に保湿してあげます。
保湿は朝、夕だけでなく乾燥していたら日中もこまめにします。
赤ちゃんだから、まだ小さいからと保湿が必要ない!と思われている方もいますが、それは間違いですよ。保湿はいくつになっても大事です!当院では、赤ちゃんから使っていただける保湿剤スキンケア商品を販売しております。スタッフまでお声掛けください。
➁おようふく
服は綿のもので、夏場は1枚で十分です。なるべくセパレートタイプで。汗をかいたら着替えましょう。余裕があればシャワーで汗を流しましょう。冬も綿の下着でタンクトップか半袖+長袖のシャツでいいです。気温に応じて、上着や掛け物で温度調整して着るものはなるべく薄着で。
➂おむつ
おむつは、通気性が良くサイズが合ったものがおすすめ。なるべく排泄のあとはこまめに交換してあげます。尿や便が皮膚についている時間が少なくしてあげましょう。お尻拭きで拭く時はゴシゴシ擦らないようにしましょう。赤ちゃんは便が柔らかいので荒れやすいです。おむつかぶれにならないようにしましょう。
➃おでかけ
日中はお肌に優しい日焼け止めを塗ります。紫外線は赤ちゃんのお肌にももちろん害を与えます。日焼け止めは汗やヨダレで落ちてしまうので、塗り直しが必要です。
虫さされの季節は虫よけテープなどで害虫から身を守ってあげます。
➄ごはん
離乳食前は保湿剤で口周りを保護し、ごはんの汁や唾液をはじきます。スタイは食事中だけで日中はつけっぱなしにしないように。首周りが蒸れて汗疹が続きます。ヨダレがでたら、乾いたものではなく濡れたタオルで抑えて拭きます。
➅さいごに
お肌が乾燥したり、湿疹ができている状態であると外からのバリア機能が落ちています。
ザラザラしている肌に食べ物がつくと食物アレルギーの原因に。カビや花粉がついてもアレルギーの原因に。ツルツルの状態だと外からの刺激からお肌が守ってくれます。
3歳までになるべくキレイなお肌で過ごすことが、将来肌トラブルが少ない子になるかどうか決まります。日々の育児で大変ですが、是非スキンケアにも着目してあげてみてください。
全てをやっていただくことは負担になるかもしれませんが、自分が赤ちゃんの立場だったらと考えていただくと、ガーゼやタオルでゴシゴシされたくないなぁ、厚着で汗をかくのはストレスだぁとか、おむつそのままにされたくないなぁとか、保湿しなかったら乾燥しちゃうなぁーと思っていただけるかなと思います。スキンケアを見直すだけでも、乳児湿疹などの肌トラブルがかなり改善します!
それでもお困りの場合は一度皮膚専門医への受診をしましょう。