皆さんは日々の生活の中で何となく、スキンケアをしていることはありませんか？

今回は、基本的なお顔のスキンケアについてお話しさせていただきます。

スキンケアとは洗顔や保湿のことです。毎日行うものなのでお肌にとって、誰にでもとても重要なものです。

スキンケアを見直すだけでも肌質が変わったり、将来の皮膚トラブル、シミやたるみなども防ぐことができます。当院でもたくさんの患者様が皮膚のトラブルにお悩みで通院されていますが、スキンケアによって改善されている方もとても多くいらっしゃいます。ニキビ、乾燥肌、脂性肌など様々な皮膚の状態がありますが、まずは基本に戻ってスキンケアを徹底的にやっていきましょう。

男性だから塗る必要がない、子どもは必要がないと思っている方もいらっしゃると思いますが、それは間違いです！もちろん年齢や、お肌の状態に応じたスキンケアの方法はありますが、洗顔や保湿をすることは誰にとっても必要なことです。

スキンケアの基本的な手順、ポイントについてお話しします。

①クレンジング、洗顔

メイクは強くこすらずに優しく指の腹の部分を使って優しく落して下さい。

ごしごしとこするのはNGです！またクレンジング剤が少なすぎると摩擦の原因となるのでたっぷり使って落とすようにしてください。

洗顔は泡立てネットを使ってたっぷりと泡を作り、コロコロと転がすように洗います。泡をクッションにして直接皮膚に手の負担がかからないようにします。朝も夜も泡で洗顔していただくほうがいいです。朝は水のみで洗顔される方もいますが、夜のうちの皮脂や汚れは水だけでは落としきれません。また、お子さんも泡洗顔する必要があります。大人と同じように汚れは付きますので、きちんと泡洗顔するようにしてください。お湯の温度は32～34度がいいでしょう。タオルで拭くときは優しく抑えるようにふきとります。

➁保湿

☆❶化粧水→❷乳液→❸クリームの順で保湿していきます。

テクスチャーがサラッとしたものから順番につけていくようにしましょう。基本的には朝夕と同じものでいいと思います。美容液などは必要に応じて追加していきましょう。中高生からしっかりとこの順で保湿していく習慣をつけていただきたいです。ニキビなどのトラブルも減ります。もちろん男性も！

化粧水は、たっぷりと使うようにしてください。物によりますが全顔で500円玉くらいの量で手でこすらないようにつけます。コットンの使用やパッティングは、お肌に摩擦や衝撃を与えないようにしてください。

化粧水だけしかつけません！と言われる方も、意外と多くいらっしゃいますが、化粧水のみではせっかくつけても蒸発してしまいます。乳液を使って水分に蓋をするようにしてください。

乾燥が気になる方は、さらにクリームをつけます。保湿でとても重要なのは、このクリームです！化粧水と乳液だけでは、十分は保湿が得られない場合も多いのです。トラブルが多い方は、クリームを是非足してみて下さい。

お肌の潤いが十分に満たされていれば、バリア機能は整い外からの刺激を回避でき、皮膚のトラブルもかなり減ります。ニキビの方は、保湿が不十分で余分な皮脂を分泌してニキビの悪化にもつながりますし、マスクで肌荒れする方は、保湿によってしっかりとバリアすると、マスクも摩擦から肌を守ります。花粉皮膚炎なども、保湿によってバリア機能が高まることでかなり防ぐことができます。

➂スキンケアのコツ

皮膚は摩擦によってとてもダメージを受けてしまいます、洗顔や保湿の際は絶対にこすりつけないようにしてください。塗り込めば効くわけではありません。優しく、なるべく触れないように塗ってください。ゴシゴシするのは、肝斑の悪化にもつながりますし、乾燥を招く原因にもなります。

今まではなかなかできなかった方も、毎日朝夕洗顔して保湿するというルーティンを身につけましょう。

➃スキンケア商品を選ぶポイント

お肌のお悩みに応じて、化粧品の種類を使い分けることは大切です。自分の肌にあったものを使っていただけると効果もでやすいです。高保湿なものを選んでいただけると良いと思います。当院では、様々なドクターズコスメもご用意していますので、何を使ったらよいか悩まれている方は是非一度ご来院していただき、ご相談ください。過去のブログにもお取り扱い商品を紹介していますので、ご参考にしてください。赤ちゃんから、中高生、男性の方にも使っていただける商品もありますので、ご家族みんなで是非正しいスキンケアをしていただきたいです。

スキンケア商品は保険の薬ではありません。保湿は自費治療となりますので、せっかく購入して使用されるならより良いものを使っていただきたく思います。高ければいいわけではなく、お肌にあったものをご使用ください。スキンケアをしっかりすることで、お肌のトラブルや顔に薬を塗る必要も減ります。何事も予防が大切です。