Atheroma
※上記症例以外も皮膚に関するお悩みは
お気軽にご相談ください。
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粉瘤(ふんりゅう)は、医学的には「表皮性嚢腫(ひょうひせいのうしゅ)」と呼ばれる疾患。アテロームとも言われます。数多くある皮膚疾患の一つで、皮膚良性腫瘍の80%程度が粉瘤です。
皮膚に隣接した皮下組織に老廃物がたまって徐々に大きくなり、大きさは小豆大~鶏卵大まで大きくなります。中身は、ドロドロした悪臭のあるあぶら(脂)様物質で満たされています。
初期の小さな粉瘤は、白色~肌色で痛み、発赤などの目立った症状がないので、未治療のまま病院を受診しない方がほとんどです。悪化して大きくなると、黄色、黒色、青色などに変色し、感染して痛み、発赤、腫脹の症状が出現して、初めて病院を受診される患者さんが多いです。粉瘤は皮膚のどの場所にでも発生しますが、特に顔面、頭、背中などに多く、また、男性の方ができやすいと言われています。
まれに外傷が原因になることもありますが、ほとんどの粉瘤の原因はわかっていません。
毛穴より下にある毛を包む組織のことを毛包(もうほう)と言い、その毛包から脂肪性の物質が分泌されています。なんらかの原因で毛包が炎症を起こし、角質(皮膚の垢)が皮膚の内側に蓄積してしまい、毛穴の出口付近の皮膚がめくりかえって袋状のものを形成する。これを「嚢胞(のうほう)」と呼びます。また、袋自体が角質をつくる細胞でできているため、徐々に角質も増えていきます。
粉瘤は、手術によって袋をキレイに取り除くことが大切になります。
(※基本的に病院の形成外科に紹介させていただきます。また炎症をおこしている場合は手術はできません。
炎症がある場合、切開・排膿処置は当院でも行いますが平日午前中となります。平日午後、土曜日はできかねますので予めご了承ください。)
場合により、抗生剤の内服もします。
・自然治癒しないこと
・徐々に大きくなってしまうこと
・感染すると炎症で痛み、発赤、腫脹が生じ治療が必要となること
・薬で治療は不可能であること
が理由として挙げられます。
強い炎症を起こしている場合、腫瘍自体が大きく、傷痕も大きくなってしまい、再発を起こしやすくなるリスクがあります。この場合、まずは皮膚を切開し、粉瘤の内容物だけを出す「切開排膿」という治療を行います。内容物のみ取り出すだけでも、一時的に痛みは軽減し、破裂する危険性もなくなります。しかし、粉瘤の袋が残っている状態のため、炎症を再び起こす可能性がありますので、数か月後に、あらためて摘出術を行う必要があります。
アテロームは、医学的な腫瘍の種類の中で、表皮嚢腫と呼ばれるものです。毛穴の一部の皮膚がめくりかえり、皮膚の下に袋状のものが出来上がる。つまり、袋の部分は、表面の皮膚と同じ構造をしています。その他、外毛根鞘性嚢腫や多発性毛包嚢腫というものがアテロームの一種になります。
外毛根鞘性嚢腫は頭部に生じることが多く、表皮嚢腫よりややかたく触れることが多いようです。多発性毛包嚢腫は、腕や首、わきにたくさんでき、内容物はマヨネーズのような黄色いドロッとした物質ですが臭いあまりありません。
脂肪腫は文字通り、「脂肪のかたまり」と呼ばれるものです。化膿したり、匂いなどは一切ありません。アテロームとは全く別のものです。脂肪腫は「脂肪の塊」ですが、アテロームは「皮膚から出るあぶらのかたまり」です。また、脂肪腫よりアテロームの方がよくみられています。
どちらも悪性化することはありません。ごくまれに、アテロームが癌化したという報告があります。そのアテロームは、中高年齢層の男性のお尻の部分に生じたものが多いと言われています。
表皮嚢腫は、多くは1個から数個まで、時には多発することもあります。
多発性毛包嚢腫はわきのした、胸、首、背中、腕に数個からときに20~30個できることがあります。
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